三河別院の紹介

●三河別院のあゆみ●

三河別院は、真宗大谷派(東本願寺)の三河地域の別院です。
 三河地域は宗祖親鸞聖人とのゆかり深く、蓮如上人の熱心な説法により早くから大きな真宗門徒の勢力を築いた地です。三河別院は長い歳月の中を門徒とともに生き、その役割と使命を果たしてきました。
◆「御坊」から「別院」へ◆
 江戸時代、地方の門徒のお世話をする真宗大谷派の拠点として、「御坊(ごぼう)」がありました。御坊とは、17世紀以後、本山に準ずる格式として設けられた寺院で、明治時代になると、「御坊」の名称は「別院」と改められ、それが今日に至っています。
 やがて18世紀の後半、海上交通の要路でもあった西三河南端、赤羽に赤羽御坊が建立されます。しかし、天明8年(1788)に本山が焼失したため、その支援をおこなう三河の拠点として東海道沿いの暮戸に会所が設置されました。以後、この暮戸が西三河の中心的な拠点となっていきます。
 明治になり、本山両堂再建のために赤羽別院と暮戸説教場(会所改め)を岡崎に移し、三河別院とするという通達が、厳如上人御譲職前日の明治22年(1889)10月6日に出されます。しかし、地元門徒が存続を願い出たため、赤羽と暮戸からの移転は取り止めとなります。その代わりに、丹後峯山別院の本尊を移して三河別院となし、明治23年(1890)4月8日、御入仏法要が厳修されました。
 その後、数々の変遷を経ながらも、三河別院は当地随一の念仏道場として、僧侶門徒の育成や教学振興、幼児教育、布教伝道活動などに大きな役割を果たしてきました。
◆ひらかれた別院として、地域とともに、門徒とともに◆
 第二次世界大戦中、本堂が焼失。再建と境内地の整備が完了したのは、昭和63年(1988)のことです。その感謝法要の厳修を機に、とくに、①別院の年中行事の手引きをつくり、法要儀式、荘厳などが寺院の法要儀式荘厳教化の参考になることを期すこと(儀式執行の面)②寺族子弟の声明および諸作法習得の場として研修制度を設けるとともに、門徒の方々への声明指導並びに寺院の法要儀式の助勢を行うこと。(僧侶および門徒の教化育成の面)、の2点に力を注いできました。また「ひらかれた別院」を願い、夏の盆踊り大会や講演会、各種展覧会等を定期的にひらき、地域社会に密着した交流活動を図りながら、次代に求められる別院像を模索してきました。
 今後は、2007年4月に行われた「蓮如上人五百回御遠忌法要」を縁として、三河地域の寺院門徒の教化の中心地となる別院をめざし歩みを進めてまいります。
【別院の略年表】
1235年(嘉禎3年)
親鸞聖人、関東より帰洛の途中、三河・矢作柳堂で教化
1468年(応仁2年)
蓮如上人、三河巡化
1788年(天明8年)
本山(東本願寺)焼失
1890年(明治23年)
厳如上人の通達により丹後峯山別院を三河岡崎に移し、三河別院と改称、入仏法要
1909年(明治42年)
本山旧太師堂の下附を受け、本堂入仏法要
1925年(大正14年)
燕岡幼稚園(現燕ヶ丘保育園)を創設
1945年(昭和20年)
太平洋戦争においての空襲により伽藍の大半を焼失
1965年(昭和43年)
本堂上棟式、復興永代経
1970年(昭和45年)
本堂入仏法要(現在の本堂)
1988年(昭和63年)
三河別院開創100年、親鸞聖人700回御遠忌法要、庫裡・書院・土塀等新築
1995年(平成7年)
蓮如上人500回忌お待ち受け法要、立教開宗750年慶讃法要、宗祖厨子修復、東別院会館新築
2007年(平成19年)
三河別院蓮如上人500回御遠忌法要厳修


■主な法要・行事のご案内


前住上人逮夜御命日(毎月12日・13日)
東本願寺前門首闡如上人のご命日です。
12日は、午後1時から法要、その後法話があります。
13日は、午前9時から法要、その後法話があります

宗祖聖人逮夜御命日(毎月27日・28日)
宗祖親鸞聖人のご命日です。
27日は、午後1時から法要、その後法話があります。
28日は、午前9時から法要、その後法話があります

報恩講  (3月3日~8日)
 宗祖親鸞聖人の祥月命日の法要であり、真宗門徒にとって最も大切な法要です。本山では、11月21日から八日間勤められます。

春季彼岸会  (春分の日前後)
 仏法を聞きひらいて、浄土の諸仏となった先人の願いを確かめる仏事です。

蓮如忌  (4月23日~25日)
 蓮如忌は、真宗再興の祖として敬われる蓮如上人の祥月命日の法要です。

夏の御文  (7月14日~17日)
 「なつ」の御文ではなく、「げ」の御文と読みます。蓮如上人が書かれた四通の御文を拝聴します。

三河別院盆踊り大会  (7月の第3金曜日・土曜日の二日間を予定)

暁天講座  (8月1日~3日)
 1年で最も暑い季節に、早朝の爽やかな時間に仏法を聞く集いです。多くの聴講者でにぎわっています。

秋季彼岸会  (秋分の日前後)
 
報徳会  (11月11日~13日)
 別院の興隆に力を尽くされたご門徒の苦労をしのび、感謝をささげる法要です。

御正忌  (11月27日~28日)

除夜の鐘(大晦日)、修正会(元日)
  大晦日には、参拝者のみなさんと除夜の鐘を撞きます。
  年が明けた0時30分からは、新年初めてのお勤め「修正会」をお勤めします。

※法話の予定は、「法話の予定表」の項をご覧ください。
※この他に、春に「子どもの花まつり」(児童教化連盟主催)、5月頃に「公開講演会」(教化センター主催)、8月に「児童夏のつどい」(教区教化委員会主催)、秋に「奉讃会協賛JAZZストリートプレイベント」(実行委員会主催)、なども毎年予定されています。


  しどう えいたいきょう
■祠堂(永代経)のご案内

(祠堂を上げていただきますと、永代経として毎月の月命日に読経いたします。)
・第3種   5万円以上 案内ハガキ10年間
・第4種  10万円以上 案内ハガキ15年間
・第5種  15万円以上 案内ハガキ20年間
・第6種  30万円以上 案内ハガキ30年間
・第7種  50万円以上 案内ハガキ50年間
・第8種 100万円以上 案内ハガキ50年間
※種別は祥月命日にハガキでご案内をお出しする期間です。
※ハガキの期限が切れても月命日の読経は、継続されます。


■納骨(分骨)のご案内

(1)本堂へ納骨   冥加金7万円以上
(2)光雲殿へ納骨 冥加金3万円以上
・納骨については、必ず事前に電話・窓口でのご予約をお願いします。
・分骨ですので、7cm×7cm×7cmの箱に入れ替えてお納めします。
・お納めしたお骨はお返しできません。
・真宗大谷派のご門徒に限らせていただきます。
・納めるときに、光雲殿又は本堂で読経いたします。
・お納めしていただいた後、春秋のお彼岸に2年間ご案内をハガキでお出しします。
※祥月命日にハガキでご案内を差し上げるのは、祠堂(永代経)を申し込まれた方です。

■場所と連絡先■
〒444-0015
愛知県岡崎市中町字野添25
TEL 0564(21)0625
FAX 0564(21)0728
mail sanbetsu@sun-inet.or.jp

■寺務所が開いている時間■
平日   9時~16時
土曜日 午前中
日休   休止
※永代経・申し経、納骨等の受付は、9時半から14時半までです。
※納骨については、必ず事前にご予約をお願いします。 
    電話で予約される際に法名等をお聞きします。
    納骨申込用紙はこちらから見れます。
    電話で予約日が確定してから、こちらの用紙に予約日及び法名等を記入して
    FAXまたはメール添付で送信していただくことも可能です。

※土曜日午後、日曜日、祝日、年末年始等は受付を休止しております。

■地図■


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名鉄東岡崎駅より徒歩20分

名鉄路線バス「徳王神社前」より徒歩5分

駐車場は別院三門の東側の通用門からお入りください。